省エネルギーへの取り組み

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省エネルギーへの取組みについて 国が定めた対策制度と省エネ統一ラベルの見方

 最近の家電製品には、省エネ性能を示す表示がついています。それぞれの表示の見方と、表示の基準になる制度の内容についてご紹介します。

トップランナー制度とは

1998年の改正省エネ法に基づいて導入されたのが、「トップランナー制度」です。これは、国が定めた省エネの基準値をクリアし商品化されている製品のうち、もっともエネルギー効率が優れている機器(トップランナー)を制定する制度です。
トップランナー方式の対象となる特定機器は、省エネ法で31品目が指定されています(2014年11月現在)。

■特定機器:31品目(2014年11月現在)

1.乗用自動車
2.貨物自動車
3.テレビ
4.DVDレコーダー
5.ビデオテープレコーダー
6.電気冷蔵庫
7.電気冷凍庫
8.ジャー炊飯器
9.電子レンジ
10.ガス調理機器
11.磁気ディスク装置

12.プリンター

13.複合機
14.複写機
15.自動販売機

 

16.エアコン
17.ストーブ
18.ヒートポンプ給湯器
19.ガス温水機器
20.石油温水機器
21.電子計算機

22.変圧器
23.ルーティング機器
24.スイッチング機器
25.三相誘導電動機
26.電気便座
27.電球型LEDランプ
28.照明器具(蛍光灯器具/電球型蛍光ランプ)
29.断熱材
30.サッシ
31.複層ガラス

省エネラベリング制度とは

トップランナー方式の省エネ基準の達成度合いを表示する制度を、「省エネラべリング制度」といいます。2000年8月に、JIS規格によって導入されました。

■対象機器:21品目(2015年3月現在)

1.テレビ
2.DVDレコーダー
3.磁気ディスク装置
4.電子レンジ
5.ガス調理機器
6.ストーブ
7.電子計算機

8.ルーティング機器
9.スイッチング機器
10.エアコン

11.ガス温水機
12.石油温水機器
13.冷蔵庫
14.冷凍庫

15.ジャー炊飯器
16.蛍光灯器具
17.電気便座
18.変圧器
19.電球形LEDランプ
20.ヒートポンプ給湯器
21.三相誘導電動機

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

省エネラベル

省エネ基準をどの程度達成しているのかなどを表示した「省エネラベル」は、

それぞれの製品のカタログに印刷表示されます。また、

店頭でプライスカードや製品本体にステッカーなどで表示されることもあります。

省エネラベルの見本

 

 

 

 

 

 

 

1.省エネ性マーク
省エネ基準を達成していると緑色、未達成はオレンジ色で表示されます。
2.省エネ基準達成率

その製品が目標値をどの程度達成しているか、%(パーセンテージ)で示します。目標値は省エネ法によって製品ごとに設定されています。
3.エネルギー消費効率・年間消費電力量

省エネ法に基づき、製品ごとに定めた測定方法によって得られた数値を示すものです。
4.目標年数

省エネ法で、製品ごとに設定されています。

省エネ統一ラベルとは

エアコン、冷蔵庫、テレビ、電気便座、蛍光灯器具(家庭用)については多段階評価制度※1、省エネラベリング制度及び年間の目安電気料金※2等を組み合わせた「統一省エネラベル」で表示することになっています。

省エネ統一ラベルの見本

※1 多段階評価制度
多段階評価基準は市販されている製品の省エネ基準達成率の分布状況に応じて、省エネ性能を5段階の星で表示する制度です。星の数が多いほど、省エネ性能に優れていることを表します。多段階評価基準は、市販されている製品の省エネ基準達成状況を考慮し、毎年4月1日に改訂されることとなっています。

※2 年間の目安電気料金等の表示
年間消費電力量のエネルギー消費効率は製品の省エネ性能を表す指標として適当ですが、省エネルギー効果をより消費者の方に実感していただくために、年間の目安電気料金及び年間の目安燃料使用量(ガス・石油機器)を表示する制度を導入しました。電気料金等は一定条件のもとに算出されたものであり、使用状況等によって異なります。電気料金は、(社)全国家庭電気製品公正取引協議会の「電気料金目安単価」を用いています。

 

国際エネルギースタープログラムとは

米国環境保護庁と日本経済産業省の相互承認のもとに実施されているOA機器の省エネルギー基準です。一定の省エネルギー基準を満たした製品であることを確認し、届け出を行うことにより、国際エネルギースターロゴを製品等に表示することができます。

国際エネルギースターロゴ

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